国民健康保険料を節約!?文芸美術国民健康保険に加入しました

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1999年に脱サラして今年で約17年、個人事業主として当事業を続けております。もう慣れたとは言え、毎年の税金(所得税・地方税・個人事業税等)に加え、健康保険料や国民年金など、サラリーマン時代には気にもしていなかった出費の痛いこと痛いこと。

これらの出費はほとんど節約できるものが無いのですが、唯一、国民健康保険料は国民健康保険組合の保険に加入することで節約ができそうなのでトライしてみました。
同業者(またはデザイナーやクリエイター等)やフリーランスの方にとって、なにかのご参考になれば幸いです。

国民健康保険組合の保険って?

各市区町村が管轄する国民健康保険に対し、同業者団体等が作った組合が運営しています。自治体運営の国保は年収に応じて費用を算出しているので、年収が上がるほど保険料が高くなるのですが、国民健康保険組合では保険料が一定であるところが一般的なようです。

自分が入れそうな国民健康保険組合を探してみる

ネットで調べてみましたが、残念ながらWebサイト作成代行業者をメインとする団体は見当たりませんでした。しかし幸いな事に、デザイン関連の組合で当方の事業でも加入できそうな組合が2つ見つかりました。

まず京都芸術家国民健康保険組合さんに電話で確認してみましたが、私の居住地(彦根市)は対象外との事。残念!!(同じ県内でも近江八幡市などはOKみたいです)
残る希望は、文芸美術国民健康保険組合さんのみとなりました。

文芸美術国民健康保険組合に加入するには

加入資格は以下の通りとなっています。

日本国内に住所を有し、文芸、美術及び著作活動に従事し、かつ、組合加盟の各団体の会員である者とその家族。

つまり、文芸美術国民健康保険組合とは別に「組合加盟の各団体」に加入する必要があります。「組合加盟の各団体」の一覧には、いけばな・写真・マンガ・書道など様々な協会がありましたが、その中でも「日本イラストレーション協会」が私の事業内容に最も近そうに思えたので申し込みしました。

日本イラストレーション協会に加入するには

加入できる職業名は、イラストレーター・デザイナー・WEB 関連事業者・漫画家・その他となっています。文芸美術国民健康保険組合もそうなのですが、加入には審査があります。同じWeb系でもコーダーやSE、コンサルタント等がメインの事業者は、対象の職業とみなされないので要注意です。あくまで、デザイナーやクリエイターのための協会というスタンスなのでしょうね。

手続き

大まかな流れとしては、このようになりました。

  1. 日本イラストレーション協会に加入の申込みをする。
    その際に、文芸美術国民健康保険組合への加入も希望しておく。
  2. 審査を得て、日本イラストレーション協会への加入が完了。
    日本イラストレーション協会から文芸美術国民健康保険組合へ、加入に関する書類等を送付してもらう。
    ※文芸美術国民健康保険組合には直接申込みをせず、「組合加盟の各団体(日本イラストレーション協会)」経由で申し込む事になります。
  3. 文芸美術国民健康保険組合の審査がOKなら、無事に手続き完了。
    後日、保険証が郵送で届きました。
  4. 市役所の保険課に行って国民健康保険組合に加入した事を伝え、今まで使っていた自治体発行の国民健康保健証を返却。

なお、日本イラストレーション協会の審査が通っても、文芸美術国民健康保険組合の審査が通るとは限らないのでご注意を。私の場合は文芸美術国民健康保険組合の審査で、収入のうち「Webデザイン」の比率がどれくらいあるのかが引っかかったようで、過去一年間の収入一覧および請求書の写しを提出しました。(汗)

で、結局安くなったの?

年間の差額を計算してみます。
私の場合は妻と子ども2人の4人家族で、子ども一人が勤め先の社会保険に加入してるので被保険者は3人です。
この家族構成で2015年の国民健康保険の支払額は772,753円でした。

それに対して、今年(2016年)の文芸美術国民健康保険組合の支払予定額は426,000円です。日本イラストレーション協会の年会費が24,000円、そして出資金25,000円(入会時のみ必要)を支払いましたので、支出は合計475,000円となる見込みです。
(次年度からは、毎年合計450,000円のランニングとなります)

実に、毎年322,753円も節約できるじゃないですか…

この差はメチャクチャ大きいです!
年収の額によっては大して変わらなかったり、逆に高くなったりする場合もありますが、個人事業主の方は、一度試算されてみると良いかと思います。

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