ここ最近では食品や輸入品などの値上げをよくニュースで見かけますが、PCやソフトなどでも価格改定が目立つようになりました。今回は私の仕事に関わりがある範囲での値上げについてまとめました。
PC本体について
当方ではお客様からご相談を頂いた場合、コスパに優れたDELLのPCを勧める事が多いのですが、ここ2~3年で結構値上がりした印象があります。これまで10万円で買えていたベーシックなモデルが、13万円くらいになっている感じです。
DELLでは企業用ベーシックモデルとしてVostroというシリーズがあったのですが、今年の春にこのシリーズが無くなりました。そのせいか価格がワンランク上がってしまったような印象はあります。
新型コロナ渦中では部品の供給や輸送の制限などでPCや一部のPCパーツが高騰していましたが、今では円安やインフレの影響を受けている感があります。
ちなみに当方は「デル ITエキスパート プログラム」に参加しております。
DELLのPCを購入される方はお気軽にご相談下さい。
独自のオンラインクーポンの発行や、DELLの営業担当様への見積り作成依頼が可能です。
マイクロソフト オフィスについて
3年前(2021年)にはMicrosoft Office Home & Business 2019(永続版)が3.5万円ほどで購入できたのですが、いまMicrosoft Office Home & Business 2021(永続版)を購入するには4.4万円ほど必要です。
Accessも2019は1.5万円ほどでしたが、現行の2021は2万円になっています。
サブスクを嫌う企業様も多いのですが、Accessまで使われるのでしたらMicrosoft 365への移行を検討すると良いでしょう。デスクトップアプリが使えるMicrosoft 365 Apps for businessで13,596円/年なので、コスト的には約4.7年の利用で永続版と同等になる計算になります。1TBのクラウド(OneDrive)が付属する事も考慮すると、サブスクの方がお得感があります。ただMicrosoft 365も昨年の11,880円/年から値上がりしたので、この先また価格改定があるかも知れませんが…
kintoneについて
キントーンもこの10月から値上げされます。
スタンダードコースの1ユーザーの月額が1,500円から1,800円になるのはまだ良いとして、最小契約ユーザー数が5ユーザーから10ユーザーになってしまうのが厳しいです。今回の改定により、これまで年間の最低料金は9万円(1500円×5人×12ヶ月)だったのが、21.6万円(1800円×10人×12ヶ月)となります。
ちょうどいまkintoneを勧めていたお客様がおられたのですが、今回の値上げを知り導入を見送られました。
今までの2倍場合以上のコストになるのもキツいのですが、ユーザー数が5人以上必要が無い企業様にとっては、無駄な費用を払わされるようで気分的にもあまり良くないでしょうね。
ちなみにすでに導入が決まっている方は、2024年9月までに月額サービスで申し込むと、2026年10月までは5ユーザーでも利用できるようなので早く申し込まれた方がお得です。
ここまでkintoneが世に広まったのは導入難易度の低さや利便性もありますが、何よりも手頃な価格で導入できるという点が大きなメリットだったのでとても残念です。
kintoneの代替となるローコスト・ローコードなツールは数少ないのですが、最近はAppSuiteが気になっています。
クラウド版だと年間43,200円(720円/月×5人×12ヶ月)で利用できるのでお手頃ですね、今度試してみます。
またプリザンターやExmentとなどといったオープンソースのWebデータベースにも期待したいです。
ホームページ制作とその関連費用
ホームページの制作費用はずっと以前から値下がり傾向でしたが、これには下記のような原因・要因があります。
- ホームページ制作業者が増え、また企業様にもホームページがある程度行き渡った事。
- JimdoやWixなどのホームページ作成サービスの利用者が増えた事。
- クラウドワークスやココナラのようなWEBクリエイターと直接交渉できるサービスが増えた事。
- 安価なテーマ(Wordpressのデザインテンプレート)が豊富に出回ってきた事。
レンタルサーバの価格も年々スペックが上がるのに対して値下がり傾向です。
ただドメインの費用はかなり値上がりしています。
comやnetのドメインは3年前と比較すると2倍を超えていますが、これは円安の影響が大きいですね。
※各価格は現時点(2024年7月)に基づいています。